山々に抱かれて

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 越後と会津の国境を超えて只見線のレールは延びている。
豪雪地帯の山岳路線で、長いトンネルが連続しているが、そのトンネルの切れ間切れ間に切り取るべき一瞬が存在する。
 残雪を抱く美しい山々に見守られ、爽やかな風を身に受けて、その懐を謙虚に走り行く列車は、トンネルを出て短い鉄橋を渡るとまたすぐにトンネルの闇に吸い込まれてしまう。
 山々にこだまする警笛が消えてしまうと、さらさらと鳴る木々の葉と渓流の音、そして蝉の声しか聞こえなくなった。


 これは実在風景の再現です。只見線田子倉・大白川間。車両はおなじみTOMIXのキハ57。C11なんかも似合うかもしれませんが、持っていないので。
トンネルポータルをプラスターで作ったりと、入魂の一策。川面の表現は試行錯誤で、クリアー塗料とリキテックスの各種メディウムの塗り重ね。クリアーグリーンとクリアーブルーが濃すぎて失敗した感もありますが、透明度は非常に高いです。