降り続いた雪もやんだ夜の駅、がらがらの上り終列車を送り出した駅員も寒さに首を縮め、まだ列車の姿が消え去らないうちに本屋へと足を向ける。 機関車の汽笛もレールを刻むジョイントの音も降り積もった雪に吸い込まれて行く。もうすぐ百と八つある鐘の音が…
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