小貨物駅
本線の上を列車が走らなくなってからどれくらいたつのだろうか。かつて駅であった場所から少し離れた側線に小さな貨車が一輌。傾きかけた日の下で、まるで待ちぼうけにあったようにぽつりとたたずんでいる。
貨物ホームだったと思しき所にはコンテナーが1個。蔦に覆われている。時間の止まったようなこの場所。やがて「ここに鉄道があった」ことも人々の記憶から消えていくのだろう。
モデルとした舞台等は特にありません。心象風景です。時代は…強いて言えば国鉄末期でしょう。貨車はワム80000。
実は一番ふるい作品。97年製。今は祖母の家に置かれています。初期の作品なので、ホームのコンクリートや枕木が艶有りだったりします。それ以外は問題無しの出来。